中学生で不登校が急増する原因とは?

不登校の原因

中学生になってから不登校になる、というケースが一番多いです。

もちろん小学生から不登校の子、社会に出てから引きこもる大人もいますが、
リスクとしては中学校が一番高いわけです。

なぜ、中学生になると不登校になりやすいのでしょうか?
小学生と比べて3つの点で変化が大きい時期だからです。
この点を押さえておくと、中学生で不登校になる原因が理解しやすくなります。

 1.扱われ方の変化

小学校に見られる、温かさや「子ども扱い」の環境から、
中学校に入ると一気に「大人の扱い」に変わります。

先生たちは意識しないかもしれませんが、
日頃から6,7歳の子が一緒にいる小学校と、ヘタしたらヒゲを生やす子もいる中学校とでは、
先生たちの態度や生徒への接し方も随分と違ってきます。

私もかつて生徒サポートで小学校や中学校を回っていましたが、校内の雰囲気というよりも
先生自体のキャラクターが小学校と中学校では大きく異なります。

職員室内も、中学校は会社という印象が若干漂っています。

中には大きな問題を起こす生徒もいるので
中学校ではより力強さが求められるのかもしれません。
ただ、それが小学校上がりの子どもたちにとってはかなりのカルチャーショックになります。

ついこの前まで子ども扱いされていましたし、実際まだ子どもですから。

2.接する人数の変化

一般的に、一学年の人数は小学校より中学校のほうが多いです。
そして、知らない学校からたくさん集まってきます。

小さいころからずっと同じ顔触れで暮らしてきた小学校から、
ポーンと知らない人たちの集団に放り込まれた感覚です。

これも、子どもたちにとってはストレスの原因となります。

3.自分の体や心の変化

中学生はカラダもココロも大きく変わります。
その変化に、自分で付いていけなくなるわけですね。

大人が中学生時代の自分を振り返って考えると、
青春のステキな思い出だと感じたりしますが、
当人たちは自分でも自分のことがわからなくなる時期です。

かなり当惑してしまう年頃です。

コップがあふれるように

こういった変化にストレスを感じ、それでも何とかやっていくわけですが、
やがてはコップから水があふれ出るように限界点を越えます。

それが、不登校となって現れるわけです。
こぼすな、というほうが無理です。

しかし、いつまでも溢れているわけではありません。
不登校になってコップに水が注がれなくなれば、
段々と容量範囲内に収まってきます。

その段階になって初めて、
その子にとって不登校は必要なものだったのだということに気が付くものです。

大人でも環境の変化はストレスになりますが、それ以上に多感な時期、
特に中学生にとっては不登校になるくらい辛いものだという理解を示してあげたいですね。

 

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