子どもがストレスを感じた時に不登校という反応に出るのは甘えなのでしょうか?
不登校になるメカニズム、原因を考えると決して甘えではなく
「大切な、自然な反応だ」ということがわかります。
これを食事に例えて考えてみましょう。
腐ったものを食べたらどうなる?
もし、古くなって腐ってしまったものを食べたらどうなるでしょうか?
気持ち悪くなって吐き出してしまったり、そもそも飲み込めなかったりしますね。
食中毒を起こした場合は、大変な腹痛が襲い、めまいやふらつきを起こし、
おう吐や下痢を繰り返します。
私も数年前に焼肉屋に行った2日後にヒドイ食中毒にあたったことがあります。
これらの反応は、オカシイものでしょうか??
そうではないですよね。
体内から異物・毒物を出して体を守ろうとする自然のメカニズムです。
もしそれらの働きがなく、ずっと腐ったものや細菌が身体の中にとどまっていたら
それこそ大変なことになります。
実は、不登校はコレと同じなんです。
不登校は甘えではない
学校に行くことによって心身の極度なストレスにさらされる。
これ以上、行くと命が危険だ。
そういうことを無意識にであれ子どもの体が感じ取り、
学校に行かないようにさせる。これが不登校です。
つまり、不登校は甘えやサボりではなく、
自分の命を守るという大切な本能的な反応であるわけですね。
腐っているものを飲みこめ!
食中毒になったからって吐き出すなんて甘えている!
そんなこという人いませんよね。
むしろ、すぐに悪いものは体外に排出して、
ゆっくり体を休ませ、回復してほしいと思うはずです。
そして一定期間の休養を得れば、また元気を取り戻します。
不登校になる子どもに、『甘えだ』『頑張れ』『休むんじゃない』というメッセージが
非常に不合理であることがわかると思います。
食中毒と同じように、あらかた悪いものを出し切って
充分休めば、またもとの元気を取り戻せるのですから・・・