子どもが不登校になった場合、親として案外難しいのが学校や担任の先生との関わり方です。
近年、教師の事務作業や課外授業が増大しているため、
非常に先生も忙しくしていることを覚えておくのは助けになります。
特に
● 先生の傾向
● 子どもがストレスに感じる意外な状況
● 親として学校・先生と関わる際のスタンス
を押さえておくとスムーズに子どもの支援ができます。
困った先生の二つのタイプ
不登校を「問題のある生徒」と見る先生
不登校になってしまうのは家庭や育て方に問題がある、という信念を持っているタイプの先生です。
これが言葉や態度の端々から伝わってきて、子どもはもちろん
親もあまり顔を合わせたくない、協力しづらいと感じてしまいます。
熱心な先生
こちらの方が実は問題です。何とか学校に来させよう、元気を取り戻してもらいたい、
という熱意が強すぎて、親にも子どもにもプレッシャーをかけます。
「教師たるもの、子どもを学校に連れてくるのは己の務めだ」と思っているのでしょうか。
その熱意に押し切られ、つい親も子どもに学校に行くよう
心無い働きかけをしてしまうパターンもあります。
このように先生のタイプを見極めると、
何に注意をするべきかがわかってきます。
子どもがストレスに感じる意外な状況
良かれと思って学校側がしてくれることが、
子どもにとってはマイナスになることがあります。
クラスメートの寄せ書き
クラスのみんなが、励ましや慰め、心配の言葉を書いて届けてくれることがあります。
大人から見れば素晴らしいと思うのですが、
子どもの目線からすると、「学校に来なきゃ」の大合唱に感じられます。
お友達のお迎え
先生が、仲の良い子に迎えに行くように指示することがあります。
きっとお友達も喜んで迎えに来るでしょう。
でも、それくらいのことで突破できるほど、不登校は簡単な問題ではないですね。
むしろ、呼びかけに応じないのでその子との関係を難しくしてしまう場合があります。
先生の家庭訪問
「イイ先生」であればあるほど、親身になって頻繁に家庭を訪問してくれたりします。
金八先生のイメージがあるのかもしれません。
これも子どもにとってはプレッシャーです。
怖いのは、「いつ先生が来るか分からない」と思い、
家でさえ居心地の良い場所ではなくなってしまいます。
訪問してもらう際には、事前に連絡をするよう依頼しておくとベターです。
学校・先生とのかかわり方について
親としては、学校・先生と協力して子どもをサポートするという
対応を取っていきたいと思います。
先ほども先生の家庭訪問について触れましたが、
できれば親が学校へ出向き、先生とじっくり話すほうが良いです。
更にその際、可能ならお母さんだけでなくお父さんも一緒に、
両親揃って出向くなら、学校の対応も丁寧になりますし、
話し合いも落ち着いた充実したものになりやすいです。