子どもが不登校になる場合、一番つらいのは子どもを間近で見ている母親です。
一般的には男性より女性の方が感情面で優れており、その分、起伏も激しいものです。
そのお母さんが苦しみ、ストレスにさらされています。
更に周囲の無理解がそれを増大させています。
近所からの詮索
遅かれ早かれ、子どもが不登校になっていることはご近所さんに知られることでしょう。
同級生のお母さんたちからは何か家庭に問題でもあるのではという目で見られ、
自分の親と同年代の60前後のお節介おばさんからは
「最近の若いお母さんはしつけの仕方がうんぬん」と言われます。
● 甘やかしている
● 親が毅然としていない
● 「ご主人が浮気してみるみたいよ」
心無いヤジが、聞こえてくるような気がします。
夫の無責任さ
子どもが不登校になったのは母親の育て方が悪いからだ、
と言わんばかりのお父さんもいます。
その子がこの地に生を受けたこと、その子を育てること、
そしてその子を愛することの半分の責任は自分にあるのに、なぜか母親のせいにします。
「教育としつけは、お前に任せているはずだ」と
よくわからないルールを持ちだしたりします。
中には、自分の不登校を全部お母さんのせいにしている父親の姿を見て、
お母さんを弁護する手紙をお父さん宛に書いた子もいます。
全くおかしな話です。
夫の両親からの非難
無責任に孫をかわいがる、おじいちゃん・おばあちゃんの存在です。
「●●ちゃんが不登校になったのは、嫁がだらしないからだ」
という、いわれのない非難を身に受けます。
お母さんとしては、そうではないと思いつつ、それを証明する根拠もないし
何しろ夫の両親ですから、反論もできません。
祖父母の存在がよりリスキーになるのは、孫との関係が悪化した場合です。
祖父母は母親が悪いから不登校になったと思いこみますが、
子ども自身はそうでないことがよくわかっています。
そして、こんな僕のことをお母さんは必死になって
世話をし、心配し、寄り添ってくれたと思っています。
そうすると、孫は祖父母に対して悪感情を抱き、関係がギクシャクするのです。
親子三世代で同居している場合、間に挟まれるのがこれまたお母さんです。
学校との接触
学校への対応をするのは現実的には主にお母さんです。
まだまだ、不登校は育児失敗だ、甘やかしだと考える学校・教師も多いですから、
そういった非難の目が刺さるのも母親です。
また、学校に行って先生と面談する際も、
母親だけだと軽く扱われてしまうケースが多いです。
こういう理由からも、学校に行く際には父親も一緒に行き、
共に話し合う姿勢が重要です。
母親にかかるストレス、悩みは甚大です。
これらの点を考えると、近所の人はさておき誰がキーマンなのか、浮かんできますね。
(がんばれ、パパ!)