子どもが不登校になって、最も心を痛めるのは母親です。
産まれた時から一番近くから子どもを世話してきたからです。
自分の育て方が悪かったのだろうか、
あの時あんなことを言わなければ・・・
と、自責の念に駆られます。
そして、なかなか他の人に言えないのも辛さの一つです。
悶々と、悩み続けストレスが溜まり、うつになってしまう母親もいます。
自分を責める必要がない理由
自分が子どもを不登校にしてしまった、と責める必要はありません。
なぜなら・・・
子育てに方程式はないから
子育ては「こうやればうまくいく」「こうやったから失敗した」、そんな簡単な話ではありません。
そして、完璧に子育てをするということはできない、いや子育てに完ぺきという概念自体がありません。
そうである以上、自分を責めても意味がないですし「子育て失敗なんだ」という外からの非難に
耳を貸すこともありません。
不登校は自己防衛本能だから
これ以上学校に行ったら命が危ない、という自己防衛として不登校は起こります。
そういう作用が働いているからと言って、何か悪いのでしょうか??
誰かに迷惑をかけているわけではありませんから
非難される筋合いもない、というわけですね。
子どもの攻撃があるのは「頼っている」から
子どもの攻撃の的になるのも母親です。
コトバにせよ物理的なものにせよ、大抵はお母さんに向けられます。
これはお父さんの方が力が強くて怖いから、ということもあり得ますが、
母親が攻撃の対象となる理由は主に子どもがお母さんに頼っているからです。
『お母さんにわかってほしい』
『お母さんならわかってくれる』
そう思っているからこそ、サインを送っているのです。
自分が攻撃されているからと言って、
不登校の原因を作ったのが自分なんだと思う必要はありません。
支えを必要としている母親
多くの非難の的になる母親を、
支え、慰め、安らぎを与え、心の傷をふさいでくれる存在が必要です。
それを子どもの父親、つまり夫が担ってあげられるのがベストです。
お母さんにとってそれほど嬉しいことはありません。
不登校の子どもは、ありのままの自分を受け入れてもらうことが必要です。
そのためにはまず、母親自身が自分を受け入れてもらい、安心感を取り戻すことが
真っ先に求められることなのです。