父親の抱える悩み【厳しさの原因】

親のメンタルヘルス

不登校の子どもを持つお父さんも、当然ながら壁にぶつかっています。
ただ、感性豊かに子どもを無条件に受け止められる母親とは違い、
父親は共感・理解という点では一歩も二歩も出遅れてしまうのが現実です。

ある父親は、不登校の子どもをどうしても許すことができず、
「この家から出ていけ!」と厳しくあたります。

またある父親は、不登校を甘え・怠けているとしか受け止められず、
「学校に行かないなら働け!」と責め立てたりします。

母親に比べて、このような反応を取る父親が多いのはなぜでしょうか?
この記事では3つの原因を探っていきます。

厳しい社会で生き抜いている父親

一家の大黒柱として、経済的にも精神的にも
父親には大きなプレッシャーがかかっています。

そして社会で働き、世の中が非常にドライで厳しく、
生きるか死ぬかだということを身をもって経験していますから、

『たかだか学校に1,2年行けないようでは将来やっていけない』と感じるわけです。
そして、厳しくして甘さを引っこ抜かなければならない、と考えます。

厳しいことに賛成する周りの人々

父親も会社の同僚や信頼できる上司、また身近な親族には
我が子の不登校について打ち明けるでしょう。

そして、自分の取っている方針についても相談します。

そこに問題があって、彼らの多くも父親に賛同し、
厳しいしつけの応援団になってしまいやすいのです。

そういう周りの人々の働きかけがあって、
『そうだ、やっぱり自分の教育方針は間違っていない』と確信して、貫き通そうとします。

不登校を受け入れると自分を否定することになる

もちろん、父親も自分の指導が効果的でない、
子どもを増々苦しめているということに徐々に気付いています。

しかし、理解・共感を示して不登校であることを受け入れるのは、
厳しい社会で生きている自分自身のポリシーを
否定してしまうことになるゆえに、なかなか認められません。

自分だって、音を上げてしまいたい、しばらく会社を休みたい、
と思いながらも体を引きずって会社に行っているわけで、
そういう自分の張りつめたテンションが一気に崩壊してしまうことへの
不安を抱いているのでしょう。

お父さんも、変われる。

多くの父親が、子どもの不登校をきっかけに物事の見方を改善し、
自分の生き方も変わってきました。

強くて厳しいお父さん像を描き、演じる必要はないこと、
むしろ子供との強いつながりを持った、
自由で充実した世界観を得ることができるようになります。

 

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