不登校の子どもに対して、親がしがちなこと・してはいけないことがあります。
ついやってしまいがちな3つのポイントをお伝えします。
1.叱る、説教をする
「学校に行かない」「行きたくない」と言い出した子どもにまずやりがちなのが
子どもを叱り、学校に行くことの大切さなどを説教することです。
『学校に行かなければ、将来を棒に振るぞ!』と説教をする父親もいます。
でも、それくらいのことは子どもなりの目線でわかっています。
親としては社会の厳しさを身をもって知っていますから、
何とかわかってほしいと思うわけです。
そして、こんなところでくじけてほしくない、小さくてもイイから成功してほしい、
そう思うのが親心ですね。
しかし、説教は逆効果です。
「学校に行かなきゃいけない」と頑張り続けた挙句、
どうしようもなくなったのが今なのです。
重た~い荷物を背負っているところに、更に岩を乗っけられた感覚になるでしょう。
2.実力行使をする
いくら言っても聞かない、ということで実力行使に出るお父さんもいます。
何とか車につれこみ、学校へと“連行”するのです。
特に、担任の先生から
「●●くんは、学校に来ると友だちと楽しそうに遊んでいますよ。
多少大変でも、学校へ連れてきてください」
と言われたりすると、責任感からそうしようとも思って実力行使に及ぶケースもあります。
しかしココで落とし穴があるのですが、
学校に着くと笑顔で友だちとしゃべったり、ふざけ合ったりする場合があり、
「なんだかんだ言っても、学校に行けば大丈夫なんじゃないか」
と思ってしまうのですが、これが大間違い。
子どもは友だちの前では「元気な自分」を演じていないと
うまく渡っていけないことを知っているのです。
押しつぶされそうな気持ちを無理やり押し込めて、周りに合わせているだけです。
その結果、余計に疲れを溜め込んでクタクタになって帰ってきます。
3.占いや宗教に頼る
説教もダメ、実力行使もダメ、となると
占い師や祈とう師に頼って、御払いなどで解決しようという手段に出る親もいます。
高いお金を出して祭壇を買ったり、ぶつぶつと唱えながら塩をまいたりします。
子どもはどう思うでしょうか?
自分のココロが疲れ切っているのに、
そこに目を留めようとせず親が他人のチカラを借りようとしている、
と映るのではないでしょうか。
近所からの目を気にして、「もう、いい加減にしろよ!」と
子ども自身が親を止めるケースもあります。
子どもの心を傷つける前に
これらの一連の「親がしてはいけないこと」を全て行なって、ようやく、
これではダメだ、子どもを一人の独立した人間として認め、
寄り添っていく必要があるのだというところに辿り着くものです。
しかし、できれば子どもの心を傷つける前に、
そのことに気がついていきたいものです。