引きこもってテレビやゲーム、ネットにハマるのは辞めさせるべき?

引きこもりの暮らし

引きこもりの状態になった多くの子どもたちは、
大抵テレビやゲーム、インターネットやマンガにどっぷりとハマります。
そして、一日中それらに浸かっていて、まるでその世界に住んでいるようです。

親としては、学校に行かないとしてもせめて家で勉強してくれれば・・・と思うものです。
ゲームやネットにハマるのは辞めさせるべきなのでしょうか?

実は本人たちも楽しくない。ハマる本当の理由

意外に思われるかもしれませんが、引きこもってネットやゲームにハマる子どもたちも
楽しくてやっているケースはごく稀です。

かつて不登校だった青年に話を聞くと、
「毎日、目が悪くなるくらいネットゲームをやっていたけど、
楽しいと思ったことは一度もない」と言います。

じゃあ、なぜ“仕事のように”没頭するんだろう、と思いますね。

彼らがゲームやネット、テレビに一日中かじりつくのは、
学校や勉強、将来のことなど、考えたら苦しくなることから一時的にでも逃れるためです。

テレビもゲームも、「その世界」に入り込めるように作られていますから、
没頭している限り「現実の世界」のことは忘れていられるわけですね。
いわゆる、現実逃避の一例です。
ですから、楽しくてやっているのではなく、逃げ場にすぎません。

そのことが分かると、教科書やノートを開きたくない、見たくもない
という気持ちも理解できますね。
一番思い起こしたくない現実の、象徴だからです。

ネットやゲームは辞めさせるべきか

ゲームやネット、テレビにハマる本当の理由を考えますと、
現実逃避したい状況から脱すれば、おのずと収まってくることがわかります。
別に楽しくてやっているわけではないですからね。

しかも、そういった遊びは、ある程度気が済むまでやらないと
なかなか卒業できないという特徴もあります。

「さんざんやってきたけど、見てきたけど、結局むなしいよな」といつか気が付くものです。

こういう実例があります。

高校生で不登校・引きこもりになったTくんは、昼夜逆転でパソコンのオンラインゲームにどっぷりハマり、
その世界でも名人の域に達しました。

1年後、彼はどうしていたのかというと、すでにオンラインゲームは飽きてしまって卒業し、
インターネットで株をやっているとのことでした。

その後、パソコンが得意な彼は専門学校で更に学び、会社員となって営業の仕事をしています。
ネットやゲームからいつ卒業するかは個人差がありますが、
紆余曲折を経てまとまってくるというケースがほとんどです。

健康を害してまで、あるいはお小遣いの範囲を超えてまで娯楽に興じることは勧められませんが、
必ず卒業する日が来ますので、それまでは大きな心で見守ってあげたいところです。

 

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