引きこもりの子どもが一番(しばしば、唯一)接するのが家族です
ではどのように接して支援するのが良い対処か、ポイントをつかんでいるでしょうか?
今回の記事では2つの点を取り上げます。
淡々とした平和な関係で支援していく
まずは、家族として引きこもりの子どもとの平和で良好な関係を作り、
キープしていくことが重要です。
ただ、これは「濃密な、グイグイな関わり」のことではありません。
淡々としつつも、和やかな雰囲気、間柄であれば良いのです。
ときおり、引きこもりの子どもへの対応について
『積極的に話しかけて、関わりを持ちましょう』
『好きな事・好きな場所に連れだして一緒に楽しみましょう』
というアドバイスがありますが、あれは逆効果です。
本人も家族も、無理があってはいけません。長続きしないからですね。
本当の自分をさらけ出し、受け入れ、お互いに愛していく。その家庭環境が一番です。
親が無理のある支援をしようとしても自分にウソをついていることになります。
あるがままの自分を受け入れる、これが子どもに示すべき
親の手本であり最善の支援、対処です。
何よりも子どもが安心していられる家庭を作ること、これに徹しましょう。
家族全員が協力して支援すること
引きこもりの本人が安心して家にいるには、
家族全員が肯定的な見方をしてくれる必要があります。
誰か一人でも、引きこもりを受け入れる気持ちに欠けていると
責めたり批判したりしますから、家族全体がギクシャクします。
場合によっては、同じ家で生活するのが難しくなり、
家族の誰かがよそにアパートを借りて生活し、
それをきっかけに家族が疎遠になってしまうこともあります。
引きこもりの子どもにとって、それは深い心の傷になります。
『自分さえいなければ、うちの家族はバラバラにならずに済んだのに』
と考えてしまいます。
ですので、家族のみんなが心を合わせて子どもの思いをつかみ、
支援していく決意をすることが大切です。
そして、
『家族のみんながあなたのことを受け入れているんだから、
あなたも自分のことを責めちゃいけないよ』
というメッセージが伝わるようにしましょう。
引きこもりの子ども自身が、自分を受け入れられる“自己肯定感”を獲得できれば
引きこもりからの脱出がまた一歩近づきます。
そういった対処を心がけてください。