引きこもりの子どもの気持ちを理解する!2つのポイント

子どもの気持ちを理解する

不登校、引きこもりの我が子の気持ちというのは
理解したい親心とくみ取れないもどかしさゆえの葛藤が大きいものです。

今日の記事では、しばしば誤解されてしまう
引きこもりの子どもの本当の気持ち、2点を取り上げます。

これらのポイントを押さえつつよく観察すると、
子どもの言動も「なるほど」と理解しやすくなります。

引きこもりに落ち着いているわけではない。むしろ焦っている

引きこもりが長期化すると、『この状況でいいと思っているのではないか?』
という考えが頭をもたげます。

そして、何とか考え方を改めさせようとアドバイスするタイミングを伺っていたりします。
しかし、引きこもりの子どもも、それでいいと思っているわけではありません。

むしろ
『このままじゃいけない、何とかしなきゃいけない』
『これは本当の自分の姿じゃない』
と思っています。

そして、このまま大人になったらとんでもないことになる、
親や社会から冷たい目で見られる、そういう恐れを持っています。

そう考えると、「引きこもってばかりいたら将来ダメになるぞ!」と
ハッパをかけても意味がないどころか、逆効果だとわかりますね。

わかっているけど行動できない、という状況にあるのですから。

自分をみじめで情けない人間だと劣等感を抱いている

自分で自分を責めているだけでなく、
「どうせ、周りの人間も自分を非難しているだろう」と考えます。

その思いがあるので、余計に外に出づらくなるという
無限ループに陥った感覚になるのです。
引きこもりの子ども・若者についてこういう話をよく聞きます。

ある時、家の外を笑いながら歩いている近所の人がいました。

引きこもりのその若者は、神経が過敏になっていたせいか
自分のことを笑われていると感じ、激怒しながら家を飛び出し、
「俺のことを笑っているのか!」とくってかかります。

当然、そんなことはないはずなのですが、
『世の中みんながオレをあざ笑っている、ダメ人間の烙印を押している』
と思っています。

それはとりもなおさず、自分が自分に下している評価そのものです。
こういう状況が起きた時に、親が焦って精神科受診に連れていき、
医者も安易に「統合失調症だ」と診断してしまうケースもあります。

しかし、一定の人格の統一性が失われてしまう統合失調症に比べ、
上記の言動にはしっかりとした原因があり、理由を知れば誰でも納得のいくものです。

外面だけ見れば精神的な病気を発症したかに見えますが、
実はそうでないということも多いのです。

通院や投薬は別のデメリットもありますので、
近くにいて寄り添って、子どもの状況を見極めることが大切ですね。

まとめ:引きこもりのわが子は思ったよりわかっている

はたからみると、引きこもっている状態に甘んじ、
心地よく暮らしているように見えます。
ずっとこの先もこの生活をしていきたいと思っているように映ります。

しかし、私たちが引きこもり・不登校に関して感じている危機感は
同じように彼らも持っています。

そして自分自身のことなのですから、理屈は別として、心の底からおびえています。
それは親や先生の比ではありません。

ですから、

●引きこもりはなぜマズいのか
●このままだと将来どうなるか

など、あえて言う必要はないということがわかりますね。

 

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